2021/07/17 20:26


こんばんは!へそねこ店長です。

皆さんは2019年2月から、EU産スパークリングワインの関税が撤廃されたことはご存知ですか?これに伴って、EUから輸入されたスパークリングワインは前年同月比約1.6倍にも上っていて、当時大手スーパーでも欧州ワインの価格を一気に引き下げて販売したりなんかもされていました。

そんなニュースもあり、日本でのワイン市場はさらに伸びるだろうなーと思うわけでございます、、、!

さて今回は、ヨーロッパよりフランス人の旦那さんと日本人の奥さんが作る、真の「和食に合うオススメワイン」についてご紹介していこうと思います。


お寿司に合うワインって?長年の思いが生んだ人気ワイン

赤坂のレストランにてフランス料理店のシェフを長年務めた彼女は、考えました。


「お寿司に本当に合うワインって何だろう?」 


現在はフランス人の旦那さんと共にフランスのアルザス地方でワイナリーを営む、由佳さん。実家がお寿司屋さんで、このように考えるきっかけにもなったとか。。。

彼女は、夫のクリストフと共に、長年このテーマに取り組んできました。

「お寿司に合う」という言葉の中には、魚と酢飯だけではなく、ワサビにも、醤油にも、さらに、ガリにも合うという言葉が含まれているということ……

そりゃあ一筋縄にはいかないよなあと私ですら思います、はい。


そんな彼らが研究に研究を重ねてつくり上げたのが、品種をブレンドしたワイン。

現地の品種として有名なリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・グリ、ピノ・ブランという5品種のブドウを絶妙にブレンドすることで、お寿司、ひいては和食に合うワインを作り上げました。

ちなみに、こちらはヴィンテージによって比率も変えているそうで、そこにもこだわりを感じられますよね!


彼らは有機栽培を信条としていますが、やはり有機栽培って大変らしく、畑に野生のチューリップや野イチゴがぐんぐん実り、イノシシやら鹿やら畑に入ってくるらしいです……!!

今ではそんな彼らのワインのファンが日本にも沢山いて、もれなく皆リピーターとなっているという次第です。

(実は私も、何年も前からそのファンの一人だったり。。。)

ワインを作る人に近くなればなるほど、その情熱に感銘を受けますね……


ラベルが魚拓!「キュヴェ ギョタク ミットナット フレール」

ということで、試行錯誤が重ねられたワインがこちら。

アルザスのワインは細長いボトルが特徴。

ラベルは、もう見ればすぐわかりますね。釣り人がやるあれ、、、「魚拓」



キャップはスクリュータイプ。

たまーに、スクリュータイプのキャップのワインを安物だと批判する人がいますが、最近のスクリューキャップは、熟成にも耐えうるようになっていたり、コルク臭もしません。さらに、湿度の影響も受けないので、実は衛生的で安心なのです。


ラベルをアップに。どこから見ても「魚拓」。。。日本人には非常に覚えやすい、絶妙なネーミングだと思います。

近頃は写真から魚拓を作成する「魚拓プリント」なんてのが主流らしいですが、一度で良いから、直接墨を塗り、魚拓をとってみるなんて経験をしたいものです。


ちなみにラベル裏面には魚拓の説明として、「"GYOTAKU"is a traditional Japanese art created with fish,ink and paper.」と書いてあったので、どれくらい前からあるものなのか気になって調べたら、日本での現存最古のものはなんと1839年(天保10年)の、東京都墨田区錦糸町付近のフナの魚拓、「錦糸堀の鮒」らしいです。


ちなみに魚拓は海外で注目される日本アートだとか。(リンク先:海外アーティストのギョタクアート)

とても美しく、非常に繊細で、色鮮やか。

少し話がそれましたが、ワインの色はこんな感じ、、、

透き通った黄金色をしていますね。


冷やして、お刺身と食べてみました。

アルザスワインといえば、品種の特徴からして、出来た時に花の様な芳香があるものが多く、それが女性的な印象を受けますが、このワインも同様で、さらにとても上品な味わいです。

適度な辛さ、香りの甘さ、食材を邪魔しない味わい。辛すぎず、素材の味を引き立てるような作りになっていて、作り手のこだわりが伝わってくるようです。

今回は寿司ではなく、刺身・焼き魚と合わせましたが、和食に合うことは間違いないワインとなっております。


私も今回久しぶりに飲みましたが、やっぱり素晴らしい……!!

ちなみに値段は、3000円台。コスパを考えると、十分に感動できる逸品となっております。

今度は寿司を用意して、どんな寿司に合うかな?なんて、色々と楽しみながら飲んでいきたいですね♪